「お寿司を自分で握って家族にふるまい、みんなで食べたい!」

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ももちゃん
5 年前にご病気がわかり、化学療法や手術など、つらい治療を続けてこられたももちゃん。

普段から洋食より和食が好きだというももちゃんの夢は、大好きなお寿司を自分で握って、家族みんなにふるまうこと。そしてもちろん、ももちゃんも食べたい!
 
さぁ、お寿司屋さんになるために必要なものは? お魚屋さん、お料理屋さんに、ご協力いただきましょう。どんなアイテムが必要かな? ももちゃんの大切な夢の実現に向けた準備を進めていきます。
いよいよ実現日。「ふるまい」はじめに、お魚を仕入れにお魚屋さんへ向かいます。お店に着くと、ご店主とウェルカムボードがももちゃんを迎えてくれました。ももちゃんははにかんだ表情で

「よろしくお願いします」

としっかりご挨拶すると、興味津々でショーケースをのぞいていきます。ご店主が鱧の骨切やハマチの三枚おろしを実演してくださり、その手さばきに目が釘付けになるももちゃん。真剣な表情で今日のメニューを組み立て、注文を終えたももちゃん。

その時、お店の入口に置かれた桶に気づきました。そこにはとっても美味しそうな大粒のシジミ!!もちろんメニューに加えて…、仕入れは完了。今回の夢の実現に場所をご提供くださった料理屋さんへ向かいます。
 
料理屋さんへ着くと、だれのお手伝いも断り、仕入れたお魚の入った袋を一人で運ぶももちゃん。ここで、ボランティアの方がこの日のために準備してくださった、ももちゃんのお名前入り板前衣のサプライズプレゼント!

入口にもお名前入り「のれん」が、店内にもお名前入り「ランチョンマット」「箸袋」がそろい、すっかり「ももちゃんのお店」です。
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板前衣に着替えると、きりっとした表情になったももちゃん。まずは、吟味して仕入れた 25 センチ大の立派なアジを、三枚におろします。

師匠の店主の説明を真剣に聞きながら刃を入れ、30 分の格闘の末…立派におろしたアジを披露しました!
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酢飯づくりも、ももちゃんの表情は真剣そのもの! 続いて、包丁の角度を微調整しながら、今日のネタを切っていきます。
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ネタが一通りそろったら、お寿司の握りに挑戦です。はじめのうちは思ったようにはいきませんが、何度もやり直していくうちに、美味しそうな握りがどんどん並んでいきます。
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2 時間ほどみんなにお寿司をふるまった後は、ももちゃんが食べる番。

「おいしい!」

を連発し、手を休めることなくパクパク…。最後に師匠が出してくれた「おおしじみ」のお味噌汁をじっくり味わい、おかわりもして、満腹で

「ご馳走様でした」

と手を合わせました。

「今日の夜もおうちでお寿司屋さんする!」

と、笑顔いっぱいでの店仕舞いとなりました。
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