「大井川鐵道でトーマス号に乗りたい!」

だいちゃん(4歳)
だいちゃんは、2 歳の時から家族と離れて入退院を繰り返す生活を送っています。ベッドの上での楽しみは、トーマスのプラレールで遊ぶことです。

だいちゃんは、寝ても覚めても頭の中はトーマスでいっぱい。外泊の時も外出の時も、リュックサックいっぱいトーマスのおもちゃと一緒です。
「だいちゃん、本物のトーマスに会いに行くよ!」

待ちに待った夢実現の日。ご家族と一緒に、ワクワクドキドキのチケットを手に入れて出発です。新金谷駅に着くと、おもちゃではない "本物" に

「トーマス!トーマス!」

と大興奮です。その車両に乗り込むと、だいちゃんを待っていたかのように、

「ポーッポー」

と合図が聞こえます。たくさんの笑顔を乗せたトーマス号に揺られながら、大井川から吹き抜ける風を感じたり、煙のにおいやトンネルの音に驚いたりと、笑い声があふれます。

『ガタンゴトン!ガタンゴトン!』

と、だいちゃんは声を出し、トーマスと一体となって、大井川上流を目指します。

途中、バスのバーティーが車窓から見え隠れし、どちらが早く千頭駅に着くか競争です。終着駅の千頭では、パーシーやジェームスもお出迎えです。

ウィンストンやラスティにも乗って、トーマスの世界をいっぱい楽しむだいちゃんです。帰りは、トーマスの雄姿を観るために車に乗って並走です。

大井川沿いのビューポイントでは、にっこり笑うトーマス号に大きな声で

『バイバ~イ!』

と、何度も何度も大きく手を振ります。トーマスに揺られた感触、日本一の富士山との対面。初めての静岡では、家族一緒の大切な時間と笑顔とたくさんの幸せというお土産をもらいました。

「楽しかったね!帰りたくないね!」

名残惜しそうに新幹線に乗り込むだいちゃんです。
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