「今宮健太選手とキャッチボールがしたい」

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慎太さん(17歳)
小学生の時に野球を始め、ずっとボールを追ってきた慎太さん。そんな彼を突然、病魔が襲いました。

「なんで自分が…」

と思い悩む日々を過ごしながらも、辛い治療を支えたのは野球への想いです。ショートのポジションを守っていた慎太さんの目指す選手は、福岡ソフトバンクホークスの今宮健太選手。

「憧れの選手とキャッチボールをしたい」

その強い想いを受けとめていただいた、ヤフオクドームでの夢の実現でした。
初めて足を踏み入れた大きなドーム。試合前の練習をされている今宮選手の動きを見逃さないように見つめる慎太さん。その背中に緊張感があふれています。

練習後、いよいよキャッチボール開始です。
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1週間前にようやくボールを持つことができ、まだ力が入らないと心配気な様子でしたが…。

今宮選手がそばに来てくださり、二人の距離は徐々に離れ、緩い球がいつの間にか『ビシッ!』と音が聞こえる程強くなるのが分かります。
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慎太さんは嬉しくてたまらないという〝いい顔〟です。

「ボールの感触は?」

と尋ねると、

「痛い! しびれる!」

すると、

「まだ5割くらいだよ」

と今宮選手。びっくりした顔の慎太さん。

聞きたかったことは、

「どんなトレーニングをしていますか?」
「どうしたら肩が強くなりますか?」

その質問にとても誠実に丁寧に答えてくださる今宮選手の目を、まっすぐに見つめる慎太さん。そんな様子を、ご両親が涙を浮かべて見守られていました。
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今宮選手からのプレゼントは、練習の時に使われているバット。

「練習に使えるようにサインはしないよ」

とさりげなく声をかけられ、グランドへ走られる後ろ姿を見つめる慎太さん。
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「大学に入っても野球をやりたいし、その後も草野球でもいいからずっと野球を続けたい」

きっと、頂いたバットが夢を繋ぐ道標となることでしょう。
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福岡での滞在をサポートしていただいたのは、グランドハイアット福岡様です。
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素敵なお部屋にご家族も「凄ーい」の連発でした。

お母さんは「福岡に来てからずっと夢を見ているみたい」と話し、夢の力と支えてくださる多くの皆様への感謝がいっぱいです。
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