「赤いドレスを着て、ミッキーと写真を撮りたい」

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松尾夢華さん(18歳)
夢華さんは中学3年生の時に、骨肉腫(骨のガン)と宣告を受けました。厳しい抗がん剤治療を続けましたが、左足を切断せざるを得なくなり、義足での生活になりました。スポーツ万能だった夢華さんにとって、左足を失うという事実は何よりも辛いことでした。

しかし常に前向きな夢華さんは、小中学生時代にやっていたバスケットボールの経験を生かし、車いすバスケットボールにチャレンジしました。さらには、県代表選手にも選ばれ、全国大会への出場も果たしました。

そんな夢華さんの夢は、

「赤いウエディングドレスを着てミッキーと写真を撮りたい!」

この日のためにドレスを準備し、「ミート・ミッキー」へ。ミッキーとの握手、キスやハグのプレゼント。夢の時間を心から楽しみ、憧れのミッキーと最高の一枚をカメラにおさめました。
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しかし、夢の時間はまだ終わりません。翌日は、宿泊先のシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル様のご好意により、「ウエディングドレスを着てチャペルで家族写真を撮る」というサプライズをご用意いただきました。

衣装室に並ぶ数あるドレスの中から、夢華さんが選んだのは、優しいミントグリーンのドレス。プロの方に着付けからメイクまでしていただき、気分はすっかり花嫁です。
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神聖な雰囲気のクリスタルチャペルの扉を開けると、たくさんのホテルスタッフの皆様が夢華さんのために集まり、大きな拍手で祝福してくれました。

普段は薬を飲んで痛みを抑えている夢華さんですが、感動のあまり不思議と痛みも忘れてしまったそうです。夢華さんとご家族の皆様の心からあふれ出す笑顔は、周りの人たちも大きな幸せで包んでくれました。
<< 夢華さんからのメッセージ >>

メイク・ア・ウィッシュのおかげで夢をかなえることができました。

難病の子どもたちは遊びたくても遊べない、行きたいところにも行けないといった子たちがまだまだ、たくさんいると思います。メイク・ア・ウィッシュという団体があることで、難病の子どもたちの夢がかなうということはとても幸せで最高なことだと思います。

私たち難病の子どもたちにとっては本当に幸せな体験でした。夢をかなえる時には家族と一緒。家族と一緒に夢をかなえられたこと、家族と旅行が出来たこと、なかなか家族みんなと一緒に旅行に行くっていうことは難しいことだと思います。予定がなかなか合わなかったりすると思います。

しかし、メイク・ア・ウィッシュの規則として「家族一緒が基本」というところに私は感動し、とてもとても嬉しかったです。家族と旅行が出来たという事、夢をかなえる時に家族がいるということは、とても心強かったし、時を一緒に過ごせたこと、本当に幸せでした。

メイク・ア・ウィッシュのおかげで、夢をかなえられた上に家族との絆が出来たこと姉妹兄弟の絆が強くなったこと、改めて感謝の意を示すことができたこと、周りの優しさや温かさを感じることができたこと。一人じゃない、姉妹兄弟がいる、お父さん、お母さんがいる。改めて家族の愛を感じることができました。

本当にメイク・ア・ウィッシュさんには感謝しかありません。ありがとうございました。

難病で苦しんでいる子どもたちはまだまだたくさんいます。夢をかなえられなくて亡くなった子どもも中にはいると思います。医療は進んでいますが、治療ができる人、手術ができる人はまだまだ少ないと思います。

子どもたちは自分の病気を理解できてない子、なんで病院にいるのかわからない子、1人で苦しんで泣いてる子がたくさんいると思います。笑顔になれる子どもは一握りかもしれません。

メイク・ア・ウィッシュという夢をかなえてくれる団体があるということを知っている人は少ないです。私はCMで見たことがあったので覚えてましたが、詳しくは知りませんでした。

もっともっとこういう団体は沢山の方に知ってもらうべきだと私は思います。本当に良い団体です。沢山の方にシェアしてもらい、沢山の子どもたちに夢をかなえてもらいたいです。
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