「絵本作家になりたい」

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じんのうちちなりさん(16歳)
入院中は、退院することを目標に頑張ってきたちなりさん。退院後、新たな目標をもって日々を過ごすことができればと、メイク・ア・ウィッシュにお申し込みくださいました。

そうしてお手伝いすることが決まった夢は「絵本作家になりたい」というもの。絵本をつくり、お世話になっている方にプレゼントしたい!とのお気持ちからでした。
早速、ちなりさんの絵本づくりがスタートしました。ちなりさんが書かれたストーリーとイラストをベースに、アニメーターの吉田大輔さま、編集者の村上かおりさまが制作にご協力くださることになりました。
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コロナ禍の中、直接お目にかかることが難しい状況にあったため、メールやオンラインで打ち合わせを重ねました。オンラインでの「編集会議」では、ちなりさんも積極的に意見を伝えてくれました。

そして、およそ3か月後…待ちに待った絵本が完成!絵本のタイトルは、『虹の妖精』。

きれいなガラス玉を拾った祐介くん、ゆいちゃん、幹太くん。それぞれの目の前に妖精があらわれ、不思議な出来事が起きて…というファンタジーの物語です。

ホログラムで特別にしつらえられ、虹色に輝く絵本を手にしたちなりさんの感想は「想像以上に素敵でした!」

ご家族をはじめ、絵本をプレゼントしたお友達やお世話になっている方々のたくさんの笑顔に出会うことができたことに、ちなりさんもとても喜んでいらしたそうです。
『虹の妖精』の「あとがき」に、ちなりさんは次のように書かれています。

「私はこの本をつくる前、大きな病気になってしまいました。そのとき、病院の先生たちや看護師さん、同じ病室の人たち、小児病棟の子どもたちが、みんな優しく仲良くしてくれて、とても嬉しく心強く思いました。この本を読んで、少しでも仲良くすることや人に優しくすることの大切さを伝えられたらうれしいです。」

ちなりさんの優しさあふれる絵本『虹の妖精』が、ちなりさんとご家族、そして大切な方々を温かな笑顔で包み、とても素晴らしい夢の実現となりました。

ちなりさんの絵本制作にご尽力くださいました皆さまに、心より御礼申し上げます。
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