「海上保安官になりたい」

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しょうくん(7歳): 神経芽細胞腫
七夕のお願いは、「かいじょうほあんかんになりたい」そんなしょうちゃんの想いが、海保の皆さんを動かしました。

「巡視艇ちくぜん」の船内見学。次は「巡視艇らいざん」に乗船。博多港を出港し25分ほど走ると減速。一番にヘリを見つけたのはしょうちゃんです。

船尾に出たしょうちゃんを目指して飛んできます。飛行基地から飛んできた「はまちどり」が大きな音をたて「らいざん」の上を旋回しホバリング。ハッチがあき、オレンジのユニホームの機動救難隊員が身を乗り出し、ロープを降ろしあっという間に巡視艇の船尾に降下。

お父様に抱かれたしょうちゃんはじっと見つめます。隊員の方が、しょうちゃんに駆け寄り、敬礼!「機動救難隊員証」を出して、しょうちゃんが機動救難隊員である証明、そして将来一緒に働けることを楽しみにしています、と読み上げて、自身の肩についたワッペンを外し、しょうちゃんに渡しました。

隊員はしょうちゃんと誓いの握手をし、敬礼をしてまたヘリへと上昇していきました。ヘリのパイロットは、カッコいい合図を出してまた飛び立ちました。この数分間の出来事は、まるで映画のシーンのよう。海上には、他の巡視艇が横を走り、甲板で敬礼をし、手を振ってくださいます。

さらに、電光掲示板のついた「巡視艇ふよう」が近くを走行し、メッセージを発信しました。「しょうちゃん これからも うみざるを おうえんしてね」「海上保安官」としての誇りと、同じ志を持つしょうちゃんへの想いが、多くの人々の心を動かしました。
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