「マイケル・アーチャー選手と電動車いすサッカーの練習をしたい」

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TAIYOくん(17歳)
進行性の筋ジストロフィーと闘うTAIYOくん。小学5年生の時から車いすで生活をされてきましたが、中学1年生の時に電動車いすサッカーと出会ったことで、人生が大きく変化しました。現在では全国大会にも出場し、チームの主力選手の一人にまで成長しました。

そんなTAIYOくんの夢は、「電動車いすサッカー界の絶対的エース、マイケル・アーチャー選手(アメリカ)と一緒に練習がしたい!」という壮大なものでした。2017年のワールドカップで活躍する姿をインターネットで見てから、ずっとアーチャー選手に憧れてきたそうです。

いつかアーチャー選手に会う日のためにと、電動車いすサッカーの練習はもちろん、英会話の練習も日々努力してきました。2年後、メイク・ア・ウィッシュ アメリカと連携し、遂にTAIYOくんの夢が動き出します。
アメリカのインディアナ州・フォートウェイン空港に到着すると、全米パワーサッカー協会のジム・ラバス会長が出迎えてくださり、TAIYOくんもご家族もビックリ。移動用と競技用の2台の電動車いすをかんたんに乗せることができる、リフト付きの可愛いバスも用意されていました。
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憧れの人がいる街にやってきたTAIYOくんの胸が高まります。

遂に、マイケル・アーチャー選手との対面の時。インディアナ州の大会が行われている会場に到着すると、TAIYOくんの歓迎セレモニーがスタート!
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アーチャー選手からは、所属するチームのユニフォームとアメリカ代表チームのユニフォームをそれぞれ一枚ずつプレゼントしていただき、さっそくユニフォームに袖を通すTAIYOくん。

憧れの人を前に、“聞きたかったこと” “伝えたかったこと” が次から次へとあふれだします。

この日行われていた試合の終了後、アーチャー選手が所属する「サークルシティローラーズ」と、ジム・ラバス会長が率いる「ターンストーンフライヤーズ」の練習試合に参加させていただきました。
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アーチャー選手のアシストで、3点もゴールを決めたTAIYOくん。観客からは「TAIYO!TAIYO!」と大歓声。会場は熱気に包まれます。現地のテレビや新聞の取材も入り、遠い日本からやってきたTAIYOくんをみんなが温かく歓迎してくれました。
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お別れの時。アーチャー選手とTAIYOくんは「2年後のオーストラリア・ワールドカップで会おう」と固い握手で約束を交わします。
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握手を交わすTAIYOくんの目はキラキラと輝き、希望とやる気が漲っているようです。アーチャー選手との約束に向けて、TAIYOくんの新たな夢がスタートしました!

TAIYOくんの夢の実現にご協力いただいた皆様、応援してくださった皆様に心より感謝申し上げます。
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