「夢は必ずかなう」

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実幸さん
メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパンが実幸さんの夢をお手伝いさせていただいたのは、2003 年のことでした。それからずっと、実幸さんは一つひとつ新たな夢を見つけ、一つひとつかなえ続けています。

そんな実幸さんと、実幸さんのお母様、2014 年にご結婚された刀根徹朗さんから、メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパンにメッセージをお寄せいただきました。

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◆ 刀根実幸さんからのメッセージ

中学校のころから好きだった w-inds.(ウィンズ)のコンサートに行かせてくれたのが「メイク・ア・ウィッシュ・ジャパン」のみなさんでした。すごく嬉しくて涙が出たことを今でも思い出します。

その後、私はいろんな人のサポートに恵まれ、カンボジアに 2 回も行き、結婚をして出産もできました。今は娘の未来(みく)ちゃんの子育てを頑張っています。

危険な出産でしたけど、未来ちゃんと一緒に長い入院生活を乗り越えました。人工呼吸器をつけることになったり、怖かった気管切開や胃ろうの手術をしたりしました。

去年は 1 年間、胆石の痛さにも悩まされました。それでも、未来ちゃんと一緒に暮らせる今が幸せです。
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今、難病や病気の子ども達に伝えたいことは、「夢は諦めなければ、必ず叶う」ということです。願い続ければ、いろんな支援やサポートを受けられます。

今の私の夢は、山登りをしてきれいな景色を見ることと、未来ちゃんの結婚式に出席することです。そのためにも、健康でいないといけません。

口からご飯は食べられなくなったけど、胃ろうで好きな食べ物を入れられるようになりました。いつか、コロナが落ち着いたら、家族で美味しいものを食べに旅行に行きたいです。
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◆刀根徹朗さんメッセージ

妻の刀根実幸との出会いは、新聞記者として取材をしたことがきっかけでした。東日本大震災後の福島を応援するためチャリティー T シャツを作っていました。

「障害があっても誰かを応援したり、励ましたりできる」というまっすぐな姿勢に心打たれたのを覚えています。自分の命と向き合いながら前向きに生きる姿に感動し、その後、交際を始めました。

九州や私の実家の関西、被災地の宮城県、そしてカンボジアとベトナムにも行きました。「やりたい」と思ったら言い続ける粘り強さとその根性、気の強さは天下一品です。

2021 年は交際して 10 年、結婚して 7 年の年です。夫婦で、そして家族で積み上げてきた経験や体験を情報発信し、同じような障害や病気で悩んでいる方々に少しでも前向きに感じてもらえると嬉しいです。
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◆実幸さんのお母様からのメッセージ

一度も自分の足で立たせてあげることはできませんでしたが、地域の小学校、中学校に通うことが出来ました。20 歳までの命と言われてから 34 年になります。まみが後悔のない生き方が出来たら良いなといつも願っていました。

沢山の経験をさせてあげたいと、いろんな事に挑戦させました。失敗してもいい!しないで後悔するよりは、次に繫がれば良いからです。

中学 1 年生でアメリカへのホームステイ、3 年生で韓国研修。小・中学生の時にはいじめにもあいました。人の辛さ、苦しみ、優しさを、身を持って経験し、強くもなりました。

高校生になり、地雷で足を失くした人に自分の分も歩いてほしいとの願いから、カレンダーを作り、販売を始めました。そして、カンボジアに行きたいという夢ができ、20 歳の挑戦で行くことができました。その後、ベトナムにも行き、その際にドクさんに会い、自分の子どもがほしいという夢ができたようです。

そして結婚。結婚できるとは思っていなかったので、とても嬉しかったです。妊娠を知ったとき、まみの命のことを考えました。でもまみの意志は強く、こうなったら見守るしかないと思いました。

小さな夢を一つひとつかなえると大きな夢ができ、その夢がかなうとまた大きな夢ができ、結婚、出産、そして子育てと、私が思ってもいなかった夢をかなえてくれています。これが生き抜くことかなと感じています。私は仕事を辞めてまみのそばにいて子育てのお手伝いをする事にしました。私も後悔のない生き方がしたいからです。
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